昼スナックは、私のソーシャルワークのフィールドです。

博多の中洲でお昼のスナック「昼スナ ひきだし中洲店」をやっております、ママのフィッシュ明子です。

お客さんは11か月の赤ちゃんから80代の方まで幅広く、ノンアルコールの方も多いので、手作りのドライフルーツや酵素ジュースを用意して、中洲一ヘルシーなスナックを目指しています。


昼スナのテーマは「役にたたなくてもいい場所」。

 

私はずっと人の役に立たなくてはいけないと思って生きてきました。

多くの人がきっと、同じようなプレッシャーを無意識にもっているのではないかと思います。

子どもの頃は親に認められたかったし、学校では先生に褒められたかったし、社会に出たら上司にできるやつだと言われたかったし、数字をあげて価値を証明したかった。

取引の関係、何かを差し出すことでそこに居ることが赦されるのだと思っていました。頑張って、頑張り続けたおかげで私はたくさんことができるようになりました。

そしてこれは加齢、歳をとることが私たちにもたらしてくれるギフトだなあと思うのですが、あるとき、もうとても疲れてしまって「もうこれ以上頑張れない、頑張りたくない」という時がきたのです。

 

私は誰かの役に立つから許される、愛されるのではなく、何の役割がなくてもただ居ていいと感じられる場所が欲しかった。

何もできなくても、私は生きていていいのだと自分に言いたかった。

昼スナは、私の居場所でもあり、そう願うすべての人の場所でもあるのかなぁと思います。(でも飲み代は払ってね)


もうひとつ、昼スナックは、私のソーシャルワークのフィールドです。

海外で暮らした際に感じたマイノリティ経験から福祉に関心をもつようになり、帰国してから福祉大で学び、障がい者や児童福祉の現場で働きました。

利用者さん一人ひとりを大切にすることは大前提ですが、一方で、そこで働くわたし、職員一人ひとりの幸せはなぜ語られないのだろうと感じていました。

それでケアする人をケアするプロジェクトとして、ケアワーカーによるダンスチームを組んで活動したり、月に1回の絵本の読書会を実施したり、いろんなことをやらせてもらってきて、         ㅤ

いま、自分にできる場所で、できることをやっていく、細々と報酬も作り出せる自分のソーシャルワークが実践できていることが、とても幸せです。